東京で散歩と聞くと、表参道や代官山、清澄白河といった西側のおしゃれなエリアを思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、東京の東側——足立区・葛飾区・江戸川区には、まだ多くの人に知られていない穴場の散歩スポットがたくさん眠っています。
荒川や江戸川の雄大な水辺、昭和の面影が残る参道、23区最大の水郷公園。
西側のエリアにはない「広い空」と「人の温かさ」が、疲れた心をそっと癒してくれます。
この記事では、東京下町の東側3区を巡る散歩コースと、各エリアのおすすめスポットを紹介します。
情報
この記事でわかること
- 足立区・葛飾区・江戸川区の穴場散歩スポット
- 各エリアの特徴と散歩の楽しみ方
- 水辺・下町・自然を一度に味わえるモデルコース
- 目的別のおすすめエリアの選び方
東京の東側が散歩の穴場である理由
渋谷や目黒といった西側のエリアは、おしゃれなカフェや洗練された街並みが魅力です。
一方で、休日は人が多く、のんびり散歩を楽しむには少し窮屈に感じることもあります。
東京の東側には、そうした混雑とは無縁の開放的な風景が広がっています。
広い空と水辺がもたらす開放感
足立区・葛飾区・江戸川区の最大の魅力は、荒川・隅田川・江戸川という大きな河川に囲まれていることです。
河川敷には視界を遮る高い建物がほとんどなく、空の広さに思わず深呼吸したくなります。
水面に映る夕焼けや、土手の上を吹き抜ける川風は、都心では味わえない贅沢な体験です。
昭和の空気が残る温かい街並み
再開発が進む都心部とは対照的に、このエリアには昭和の面影がしっかりと残っています。
柴又の帝釈天参道や北千住の路地裏には、懐かしい商店や人情味あふれるお店が今も元気に営業しています。
歩いているだけで、どこか心がほっとする温かさがあるのです。
混雑知らずの穴場感
観光ガイドに大きく取り上げられることが少ないぶん、休日でも落ち着いて散歩を楽しめます。
人混みが苦手な方や、一人でゆっくり歩きたい方にとって、これ以上ない環境が整っています。
【足立区】荒川と隅田川が交差する水辺の散歩エリア
足立区は、荒川と隅田川という二つの大河川に挟まれた水辺のエリアです。
北千住駅を中心とした下町の活気と、河川敷に広がる圧倒的な開放感のコントラストが、散歩を特別なものにしてくれます。
千住大橋と隅田川テラス
北千住駅から徒歩15分ほどで到着する千住大橋は、松尾芭蕉が「奥の細道」へ旅立った歴史ある場所です。
橋の上からは隅田川とスカイツリーを一望でき、隅田川テラスでは水辺のベンチに座ってぼんやりと川の流れを眺められます。
駅前の賑やかな商店街から、わずか10分歩くだけで別世界のような静けさに出会える——この場面転換が、散歩の醍醐味です。
五色桜大橋の夜景
足立区の荒川河川敷からは、五色桜大橋の美しいアーチ構造とライトアップを楽しめます。
橋は自動車専用のため歩いて渡ることはできませんが、土手から見上げるアーチの迫力と、水面に映る光の水鏡は息をのむ美しさです。
夜の荒川河川敷は人も少なく、静かに夜景を楽しみたい方にぴったりの穴場スポットです。
- 住所
- 東京都足立区千住橋戸町
- アクセス
- JR常磐線・東京メトロ日比谷線「北千住駅」西口から徒歩約15分、京成本線「千住大橋駅」から徒歩約5分
【葛飾区】昭和レトロと水郷の自然が共存する街
葛飾区は、映画『男はつらいよ』の舞台として知られる柴又の下町情緒と、23区最大の水郷公園・水元公園の豊かな自然が共存するエリアです。
懐かしさと癒しを同時に味わえる、散歩好きにはたまらない場所が揃っています。
柴又帝釈天参道と江戸川河川敷
柴又駅を降りると、約200mにわたる帝釈天参道が迎えてくれます。
草だんごや手焼きせんべいの香りに包まれながら歩く参道は、五感をフルに刺激してくれる体験です。
参道を抜けて帝釈天にお参りした後は、江戸川の河川敷へ。
広い空と穏やかな川の流れが、参道の賑わいとは対照的な静寂の時間を届けてくれます。
堀切菖蒲園 — 江戸時代から愛される花の名所
堀切菖蒲園は、約200品種6,000株の花菖蒲が咲き誇る、江戸時代から続く花の名所です。
浮世絵師・歌川広重の「名所江戸百景」にも描かれた歴史ある庭園で、入園無料という気軽さも魅力。
花菖蒲の見頃は5月下旬〜6月中旬で、梅雨の時期にこそ訪れたいスポットです。
水元公園 — 23区最大の水郷公園
水元公園は、約96万平方メートルという23区内最大の面積を誇る水郷公園です。
小合溜(こあいだめ)と呼ばれる大きな水辺を中心に、メタセコイアの並木道や広大な芝生広場が広がります。
都内にいることを忘れてしまうほどの開放感は、まさに「東京の秘境」と呼ぶにふさわしい場所です。
平日はもちろん、休日でも広大な敷地のおかげで人混みを感じることがほとんどありません。
- 住所
- 東京都葛飾区水元公園3-2
- アクセス
- JR常磐線「金町駅」南口から京成バス「水元公園」下車 徒歩約7分
- 営業時間
- 常時開放(一部施設を除く)
【江戸川区】海と川が出会う開放感あふれるウォーターフロント
江戸川区は、東京23区の最東端に位置し、東京湾と江戸川に面したウォーターフロントのエリアです。
海辺の風と広大な公園が、日常の疲れをやさしく洗い流してくれます。
葛西臨海公園 — 夕日と観覧車の絶景
葛西臨海公園は、東京湾に面した広大な公園で、海辺の散歩を手軽に楽しめる貴重なスポットです。
遊歩道から眺める夕日は息をのむ美しさで、観覧車のシルエットが茜色の空に浮かぶ光景は、まるで絵画のよう。
波の音を聞きながらのんびり歩く時間は、日々のストレスを忘れさせてくれます。
西なぎさでは、潮風を感じながら砂浜を歩くこともでき、都内にいながら海辺のリゾート気分を味わえます。
- 住所
- 東京都江戸川区臨海町6丁目
- アクセス
- JR京葉線「葛西臨海公園駅」から徒歩約1分
- 営業時間
- 常時開放(水族園・観覧車は別途営業時間あり)
目的別おすすめエリア
どのエリアを訪れるか迷ったときは、自分の気分や目的に合わせて選んでみてください。
| 気分・目的 | おすすめエリア | 理由 |
|---|---|---|
| 静かに一人で歩きたい | 足立区・荒川河川敷 | 人が少なく開放的な空間 |
| 昭和レトロを味わいたい | 葛飾区・柴又 | 参道の食べ歩きと下町情緒 |
| 広大な自然に浸りたい | 葛飾区・水元公園 | 23区最大の水郷公園 |
| 海辺の夕日を眺めたい | 江戸川区・葛西臨海公園 | 東京湾の絶景と観覧車 |
| 夜景を楽しみたい | 足立区・五色桜大橋 | 穴場の夜景スポット |
| 半日かけてじっくり散歩 | 葛飾区・柴又→江戸川 | 参道→お寺→河川敷のコース |
東京下町の東側を歩いてみよう
足立区・葛飾区・江戸川区という東京の東側3区には、西側のエリアにはない独自の魅力があります。
荒川や江戸川の雄大な水辺、柴又の昭和レトロな参道、水元公園の圧倒的な自然、葛西臨海公園の夕景——。
どのスポットも、都心の喧騒を忘れて心穏やかに過ごせる場所ばかりです。
次の休日は、まだ知らない東京の一面に出会いに、東側へ足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
きっと、あなただけのお気に入りの散歩道が見つかるはずです。
まちなぎ
東京の街を散歩した感想を書いていきます





