街歩きコラム
副都心とはどこ?東京の3大副都心・7大副都心と新都心の違い
副都心とは、都心の機能を分散・補完する都市拠点。東京では新宿・渋谷・池袋の3大副都心、上野・浅草、錦糸町・亀戸、大崎、臨海副都心まで整理して解説します。
副都心とは、都心に集中する業務・商業・交通などの機能を分散し、都市全体を支えるためのもう一つの中心拠点です。
東京で「副都心とはどこ?」と聞かれたら、まずは新宿・渋谷・池袋を思い浮かべると分かりやすいです。この3地区は、一般に3大副都心として語られることが多い場所です。
一方で、東京都の都市づくり資料では、新宿・渋谷・池袋に加えて、上野・浅草、錦糸町・亀戸、大崎も副都心として整理されています。さらに臨海副都心は別計画で育成されてきたため、「東京の7つの副都心」として見るときは臨海副都心まで含めると理解しやすくなります。
先に把握したいこと
副都心とは
都心に集中する機能を分散・補完するための都市拠点です。
3大副都心
新宿・渋谷・池袋。まずこの3つを押さえると分かりやすいです。
都市計画上の副都心
新宿、渋谷、池袋、上野・浅草、錦糸町・亀戸、大崎が主な地域として示されています。
臨海副都心
別計画で育成されてきた東京湾岸の副都心です。台場・青海・有明などを含みます。
新都心との違い
副都心は既存都心を補完する拠点、新都心は新しく整備された都市拠点です。
| 言葉 | 意味 | 代表例 |
|---|---|---|
| 都心 | 都市機能が最も集まる中心部です。東京では都心3区や東京駅周辺を指すことが多いです。 | 千代田区、中央区、港区、丸の内、大手町、日本橋、銀座など。 |
| 副都心 | 都心に集中する機能を分散・補完する拠点です。既存の大きな街を都市構造上の中心として強化します。 | 新宿、渋谷、池袋、上野・浅草、錦糸町・亀戸、大崎、臨海副都心など。 |
| 新都心 | 既存の都心とは別に、新しく計画・整備された都市拠点です。 | さいたま新都心、幕張新都心、たちかわ新都心など。 |
言葉
都心
意味
都市機能が最も集まる中心部です。東京では都心3区や東京駅周辺を指すことが多いです。
代表例
千代田区、中央区、港区、丸の内、大手町、日本橋、銀座など。
言葉
副都心
意味
都心に集中する機能を分散・補完する拠点です。既存の大きな街を都市構造上の中心として強化します。
代表例
新宿、渋谷、池袋、上野・浅草、錦糸町・亀戸、大崎、臨海副都心など。
言葉
新都心
意味
既存の都心とは別に、新しく計画・整備された都市拠点です。
代表例
さいたま新都心、幕張新都心、たちかわ新都心など。
副都心とは何か
副都心とは、都市の中心である都心に集まりすぎた機能を分け持つ拠点です。
東京の都心には、官庁、企業本社、金融、商業、鉄道ターミナルなどが集中します。これを一つの中心だけに集めると、交通混雑や業務集中、居住地との距離の広がりが起きやすくなります。
そこで、都心以外にも大きな業務・商業・交通の拠点を育て、都市全体を複数の中心で支える考え方が出てきます。その代表が副都心です。
副都心は、ただ「人が多い街」や「有名な繁華街」という意味ではありません。鉄道の結節点、商業集積、業務機能、文化機能、周辺地域を支える役割が重なっていることが重要です。
東京の3大副都心は新宿・渋谷・池袋
東京の副都心を覚えるなら、まず新宿・渋谷・池袋です。
この3つは、山手線の西側から北西側にかけて並ぶ巨大ターミナルで、都心3区とは別の強い中心性を持っています。
| 副都心 | 特徴 | 街歩きで見るポイント |
|---|---|---|
| 新宿 | 都庁、西新宿の高層ビル街、巨大ターミナル、商業地が集まる副都心です。 | 西新宿の業務街と、東口・新宿三丁目の商業地の違いを見ると副都心らしさが分かります。 |
| 渋谷 | 商業、IT、若者文化、再開発が重なる副都心です。 | 谷地形の上に駅・商業施設・高層ビルが重なる構造を見ると、渋谷らしさが見えます。 |
| 池袋 | 西武・東武・サンシャインシティ、劇場、大学、住宅地が近い副都心です。 | 駅前の大規模商業と、南池袋・雑司が谷方面の生活感を合わせて歩くと立体的に見えます。 |
池袋については、なぜ副都心と呼ばれるのかを別記事で整理しています。
東京の7大副都心はどう整理するか
検索では「東京の7大副都心」という言い方も見かけます。整理すると、まず東京都の都市づくり資料で副都心として示される6地区があり、そこに別計画で育成されてきた臨海副都心を加えて見ると分かりやすいです。
東京都都市整備局の「新しい都市づくりのための都市開発諸制度活用方針」では、副都心の主な地域として、新宿、渋谷、池袋、上野・浅草、錦糸町・亀戸、大崎が示されています。臨海副都心は、この表の中で「別の上位計画に従って育成」と整理されています。
| 見方 | エリア | 押さえ方 |
|---|---|---|
| 3大副都心 | 新宿、渋谷、池袋 | 検索や一般的な説明でまず出てくる代表例です。 |
| 都市づくり資料で示される副都心 | 新宿、渋谷、池袋、上野・浅草、錦糸町・亀戸、大崎 | 業務・商業市街地や複合市街地として、東京都の都市構造の中で整理されます。 |
| 臨海副都心を含めた見方 | 上記6地区に、台場・青海・有明などの臨海副都心を加える | 東京湾岸に新しく育成された第7番目の副都心として理解できます。 |
見方
3大副都心
エリア
新宿、渋谷、池袋
押さえ方
検索や一般的な説明でまず出てくる代表例です。
見方
都市づくり資料で示される副都心
エリア
新宿、渋谷、池袋、上野・浅草、錦糸町・亀戸、大崎
押さえ方
業務・商業市街地や複合市街地として、東京都の都市構造の中で整理されます。
見方
臨海副都心を含めた見方
エリア
上記6地区に、台場・青海・有明などの臨海副都心を加える
押さえ方
東京湾岸に新しく育成された第7番目の副都心として理解できます。
新宿副都心
新宿は、東京の副都心を代表する場所です。
西新宿には都庁や高層ビル街があり、東口・新宿三丁目方面には商業・娯楽・交通機能が重なります。副都心という言葉を街で実感したいなら、新宿駅西口から都庁方面へ歩くと分かりやすいです。
渋谷副都心
渋谷は、商業、文化、IT、再開発が重なる副都心です。
地形としては谷の底に駅があり、周囲の坂の上へ街が広がっています。単に若者の街として見るより、駅を中心に複数の再開発ビルと坂道の街が重なる場所として見ると、副都心らしい集積が見えてきます。
池袋副都心
池袋は、山手線北西側の大きな副都心です。
駅の西側・東側で街の表情が変わり、商業施設、劇場、公園、大学、住宅地が近い距離にあります。新宿や渋谷に比べると、生活圏との近さが見えやすい副都心です。
上野・浅草副都心
上野・浅草は、東京の東側で文化・観光・商業を支える拠点です。
上野公園、博物館、美術館、アメ横、浅草寺、浅草の観光地が近い範囲にあり、都心3区とは違う歴史と下町性を持つ副都心として見られます。
錦糸町・亀戸副都心
錦糸町・亀戸は、東京東部の交通・商業拠点です。
総武線沿線の大きな駅前商業地であり、墨田区・江東区側の生活圏を支える役割があります。副都心を西側だけでなく東側にも分散させるという意味で重要です。
大崎副都心
大崎は、山手線南側の業務拠点として再開発が進んできた副都心です。
品川・五反田・大崎の流れの中で、オフィス、住宅、歩行者デッキ、目黒川沿いの空間が重なります。駅前だけで完結せず、五反田や品川方面とのつながりで見ると位置づけが分かります。
臨海副都心
臨海副都心は、台場、青海、有明などを含む東京湾岸の副都心です。
東京都港湾局の「臨海副都心まちづくり推進計画」では、臨海副都心を「東京の第7番目の副都心」として位置づけています。ウォーターフロント、国際展示場、テレコムセンター、シンボルプロムナード、公園・緑地など、内陸の副都心とは違う広がりがあります。
副都心と新都心の違い
副都心と新都心は似た言葉ですが、出発点が違います。
副都心は、すでに東京の中にある大きな拠点を、都心を補完する中心として位置づける考え方です。新宿・渋谷・池袋のように、既存の鉄道ターミナルや商業地が強い場所が代表例です。
新都心は、既存の中心とは別に、新しい都市拠点として計画的に整備された場所です。さいたま新都心や幕張新都心は、名前の通り新しい都市拠点としてつくられた例です。
| 比較 | 副都心 | 新都心 |
|---|---|---|
| 出発点 | 都心を補完する既存拠点の強化 | 新しい都市拠点の整備 |
| 代表例 | 新宿、渋谷、池袋、臨海副都心など | さいたま新都心、幕張新都心など |
| 見るポイント | 都心との役割分担、交通、業務・商業集積 | 計画的な街区、公共施設、業務・商業・住宅の配置 |
さいたま新都心を実際に歩くなら、駅前のけやきひろばを見ると、新都心という言葉の空間的な意味がつかみやすくなります。
副都心線の「副都心」とは同じ?
東京メトロ副都心線の「副都心」は、新宿三丁目、渋谷、池袋方面を結ぶ路線名として使われています。
言葉としての副都心と完全に同じ範囲を示すわけではありませんが、池袋、新宿、渋谷という代表的な副都心を南北に結ぶ路線なので、都市構造を理解する手がかりになります。
鉄道路線名だけを見ると副都心が一つの場所のように感じますが、実際には複数の拠点を束ねる言葉です。
街歩きで副都心を見るなら
副都心は地図上の用語ですが、歩くとかなり実感しやすい言葉です。
おすすめは、駅前の大通りだけでなく、少し外側へ出ることです。副都心は巨大な駅ビルや商業施設だけでなく、裏道、公園、住宅地、学校、文化施設とつながって初めて街として機能します。
| 歩く街 | 見るポイント |
|---|---|
| 新宿 | 西新宿の高層ビル街と、新宿中央公園、都庁前の広場をつなぐ。 |
| 渋谷 | 駅前再開発と、宮益坂・道玄坂・奥渋谷方面の高低差を見る。 |
| 池袋 | 駅前商業地と南池袋公園、雑司が谷方面の静けさを見比べる。 |
| 臨海副都心 | シンボルプロムナード、台場、青海、有明の広い街区を歩く。 |
都心そのものとの違いを整理したい場合は、次の記事から読むと全体像がつかみやすいです。
よくある質問(FAQ)
副都心とは何ですか?
副都心とは、都心に集中する業務、商業、交通、文化などの機能を分散・補完する都市拠点です。東京では新宿・渋谷・池袋が代表例です。
東京の3大副都心はどこですか?
東京の3大副都心は、新宿・渋谷・池袋です。いずれも巨大な鉄道ターミナル、商業集積、業務機能を持ち、都心3区とは別の中心性を持っています。
東京の7大副都心はどこですか?
整理の仕方によりますが、新宿、渋谷、池袋、上野・浅草、錦糸町・亀戸、大崎に、別計画で育成されてきた臨海副都心を加えると7つとして理解しやすいです。
副都心と都心の違いは何ですか?
都心は都市機能が最も集まる中心部で、副都心はその機能を分散・補完する第二の中心です。東京では都心3区や東京駅周辺が都心、新宿・渋谷・池袋などが副都心として語られます。
副都心と新都心の違いは何ですか?
副都心は既存の都心を補完する拠点で、新都心は新しく計画・整備された都市拠点です。新宿や渋谷は副都心、さいたま新都心や幕張新都心は新都心として見ると分かりやすいです。
臨海副都心はどこですか?
臨海副都心は、東京湾岸の台場、青海、有明などを含むエリアです。東京都港湾局の計画では、東京の第7番目の副都心として位置づけられています。
副都心線の副都心とは同じ意味ですか?
副都心線という路線名は、池袋、新宿、渋谷という代表的な副都心を結ぶことと関係します。ただし、言葉としての副都心全体は、路線沿いだけでなく上野・浅草、錦糸町・亀戸、大崎、臨海副都心なども含めて考えます。
関連記事
副都心を地図の言葉だけで終わらせず、実際の街や都心との違いまで見ると理解しやすくなります。
出典・参考にした公的資料
- 東京都都市整備局「東京の都市構造と拠点の位置付け」
- 東京都都市整備局「新しい都市づくりのための都市開発諸制度活用方針 整備区分の主な地域(表2-1)」
- 東京都港湾局「第一部 臨海副都心開発の基本方針」
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